🔴NVIDIA(エヌビディア)がマイクロソフトを抜き、時価総額で”世界首位”に躍り出ました。よく聞くがよく解らない「時価総額」という言葉。
●時価総額とは、「 株価 × 発行済株式数 」のことで、企業規模の大きさを表します。
●NVIDIAとは、1993年設立の半導体メーカーで、会社のホームページには、「NVIDIA は GPU( Graphics Processing Unitの略で、画像処理装置)を発明し、AI、HPC、ゲーミング、クリエイティブ デザイン、自動運転車、ロボティクスの進歩を推進します」とあります。AIを活用し最新のテクノロジーを駆使した最先端の企業と見て取れます。
恥ずかしながらNVIDIAがこれほどの時価総額を誇る企業だとは知りませんでした。それどころかNVIDIAは半導体の会社というだけで、どんな会社かもほとんど知りませんでした。今回、時価総額世界首位に躍り出た理由は、2024年2月から4月の決算が好調(売上高:約4兆600億円、純利益:約2兆3200億円)だったことと、生成AIの期待度も大きく関わっているのではないでしょうか。※時価総額は株価の上昇・下落によって変動が激しいです。
🔴今回はアメリカと日本の「時価総額」トップ10企業を見ていきたいと思います。2024年6月19日現在
🔵アメリカ企業「時価総額」トップ10 (1ドル:157円計算)
NVIDIA 時価総額:3.34兆ドル(524兆円)
Microsoft 時価総額:3.32兆ドル(521兆円)
Apple 時価総額:3.29兆ドル(516兆円)
Alphabet(Google) 時価総額:2.17兆ドル(340兆円)
Amazon 時価総額:1.9兆ドル(298兆円)
Saudi Aramco 時価総額:1.78兆ドル(279兆円)
Meta Platforms(Facebook) 時価総額:1.27兆ドル(199兆円)
TSMC 時価総額:9,320億ドル(146兆円)
Berkshire Hathaway 時価総額:8,811億ドル(138兆円)
Eli Lilly 時価総額:8,472億ドル(133兆円)
🔵日本企業「時価総額」トップ10
トヨタ自動車 時価総額:49兆円
三菱UFJフィナンシャル・グループ 時価総額:19.3兆円
キーエンス 時価総額:16.7兆円
東京エレクトロン 時価総額:16.3兆円
ソニーグループ 時価総額:15.9兆円
日立製作所 時価総額:15.7兆円
ソフトバンクグループ 時価総額:15兆円
リクルートホールディングス 時価総額:13.4兆円
三井住友フィナンシャルグループ 時価総額:13.2兆円
日本電信電話(NTT) 時価総額:13.1兆円
比較してみるとアメリカ企業の規模がとても大きいことが解ります(日本の約10倍の規模)。日本ではトヨタ自動車が他を圧倒していますが、アメリカだと30位くらいになります。
ちなみに、平成元年(36年前)の「時価総額」ランキングです。(1ドル:138円計算・当時のレート)
日本電信電話(NTT) 時価総額:22.6兆円
日本興業銀行 時価総額:9.8兆円
住友銀行 時価総額:9.5兆円
富士銀行 時価総額:9.2兆円
第一勧業銀行 時価総額:9.1兆円
IBM 時価総額:8.9兆円
三菱銀行 時価総額:8.1兆円
エクソン 時価総額:7.5兆円
東京電力 時価総額:7.5兆円
ロイヤルダッチシェル 時価総額:7.4兆円
🔵これは日本企業のランキングではなく、世界の企業ランキングです。この時、日本はバブルの絶頂期でした。この2年後にバブルが崩壊し、長い低迷の時代に突入します。