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領海・接続水域・排他的経済水域(EEZ)など

近年、北朝鮮からのミサイルがEEZ内に落下したニュースや、中国の船が領海に侵入したとのニュースが絶えません。ただ、私は知識がなかったのでどれくらいの距離感で事態が起こっているのか解っていませんでした。最近は尖閣諸島の問題なども取り沙汰されており、放っておけない問題になってきています。今回は日本の領海・接続水域・排他的経済水域(EEZ)などについて見ていきたいと思います。


🔴領海・接続水域・排他的経済水域(EEZ)

出所:海上保安庁「領海、排他的経済水域等模式図」

※1海里は1,852メートル(1.852キロメートル)

※小数点以下切り捨て

出所:外務省「海洋の国際法秩序と国連海洋法条約


🔴尖閣諸島における中国政府の主張と日本政府の主張

【中国】釣魚島は中国固有の領土である。中国が最も早く釣魚島を発見し、命名し、利用した。

【日本】「利用」といっても明・清朝の使節が尖閣諸島を航路指標としただけであり、領有根拠として不十分。

「発見」「命名」も同じ。

【中国】中国は釣魚島を長期的に管轄してきた。

【日本】「海防範囲」の意味は不明。海防に関する本の絵図に島名が書かれているだけでは領有根拠にならない。

【中国】中外の地図が釣魚島は中国に属することを表示している。

【日本】古地図の色分けや地図に掲載されていただけでは領有根拠として不十分。

【中国】日本は釣魚島を窃取した。

【日本】1895年の領土編入に至る経過において、日本は尖閣諸島が他国に支配されていないことを確認。

【中国】釣魚島は台湾島と共に日本に割譲することを強いられた。

【日本】日本の領土編入(1895年1月)は下関条約締結(1895年4月)の3か月前。尖閣諸島は、「台湾の付属島嶼」に含まれず、割譲はされていない。

出所:内閣官房「領土・主権対策企画調整室


🔴中国海警局に所属する船舶等による尖閣諸島周辺の接続水域内入域及び領海侵入隻数

出所:海上保安庁「尖閣諸島周辺海域における中国海警局に所属する船舶等の動向と我が国の対処


🔴竹島における韓国政府の主張と日本政府の主張

【韓国】韓国の官撰文献に竹島が自国の領土として記載されている。

【日本】韓国が引用した文献には竹島に関する記述がなく、竹島を領有する証拠とはいえません。

【韓国】安龍福は、日本に対し、竹島が朝鮮領であると抗議。日本と朝鮮の交渉によって、竹島は朝鮮領となり、日本は竹島への日本人の渡航を禁止した。

【日本】交渉は合意に至らず決裂。江戸幕府による渡海禁止は朝鮮との友好関係への配慮。渡海禁止は鬱陵島。竹島への渡海は禁止されなかった。安龍福は朝鮮国を代表せず、信憑性に欠ける供述。

【韓国】竹島を「石島」として韓国領に編入する勅令を発出した

【日本】石島が竹島であることは証明されていない。いずれにしても、実効的な支配の証拠にはならない

出所:内閣官房「領土・主権対策企画調整室


🔴北朝鮮による弾道ミサイル発射事案(金正恩政権以降)

出所:衆議院議員 前原誠司「北朝鮮による弾道ミサイル発射数・核実験回数

出所:外務省「北朝鮮による弾道ミサイル等発射事案


今回は領海・接続水域・排他的経済水域(EEZ)や尖閣諸島・竹島における各国の主張などについて見てきました。ニュースを見ていても前提知識がないと理解しづらいので、最低限の情報を記載しました。日本では中国の船が尖閣諸島周辺の領海に侵入するのは当たり前のようになってきていますが、2016年にはアルゼンチンの沿岸警備隊が「EEZ内」で違法操業をしていた中国の大型漁船を撃沈したニュースもありました。日本にも遺憾の表明だけではなく毅然とした主張を展開していって頂きたいです。

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