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世界の年齢中央値30.9歳、日本は48.4歳で世界一

先日、友人がフィリピンの勤務から一時帰国してきましたので、フィリピンの現状等を聞いていると「国としてとても活気にあふれており、町で見かけるのは若者ばかり。年配者はあまり見かけない」と言っていました。日本では年配者が多くビックリするとも。日本の年齢構成が年々高くなっているのは承知していたのですが、そこまで違うのかと思い調べてみると驚きの数字が出ましたので共有させて頂きます。


🔴世界各国の年齢中央値

年齢中央値

出典:ワールド・データ・アトラス https://jp.knoema.com/atlas

・先述のフィリピンの人口の半分以下が26歳なので、若者が多く活気があるのが解ります。逆にG7(先進7か国)は軒並み高齢化が進んでいます。


🔴2050年には9500万人?

●ナイジェリアの人口は現在約2.2億人ですが、今後30年で人口が倍の4億人超になり世界3位に躍り出ます。2050年には97億人になると言われている世界の人口ですが、これからは東南アジア、アフリカの人口ボーナス期になると予想されます。高度成長期・安定期を終え、現在は衰退期に向かう日本。2050年には9500万人と30%も人口が減る予測もあります。

🔵日本の高度成長時代(1970年・1980年)の中央値は29歳・32歳だった。

日本の高度成長期を支えたときの年齢中央値は、1970年が29歳、1980年が32歳です。今の東南アジアやアフリカのように活気がありました。また幕末の志士たちが明治維新で活躍した時(1868年)の年齢は、西郷隆盛41歳、大久保利通38歳、木戸孝允35歳、坂本龍馬33歳、徳川慶喜31歳、伊藤博文27歳です。若い力というのは、時に国を動かす原動力となります。そういう面でも、今後世界をリードしていくのは、東南アジアやアフリカになる可能性を秘めています。


🔴日本の人口ピラミッドの推移

19601980

20002025

2050

インド2025ナイジェリア2025

●インドの2025年は、日本の1960年・1980年とよく似ています

出典:総務省統計局「統計ダッシュボード」


🔴世界の出生率と主要国の人口推移

・出生率が2.1を切れば減少すると言われていますが、2人の親から生まれる子が2人なら理論上、人口は減少しませんが、すべての子が成人まで生存できる確率を考慮して2.1と定められています。

出生率の低下

出典:米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)

人口予測

出典:英医学誌ランセット


🔴世界の平均寿命

女性76歳 男性70.8歳 合計73.4歳

平均寿命

🔵大阪府では12市町村が消滅可能性自治体

消滅可能性自治体

出典:読売新聞オンライン

・イーロンマスクの言葉 「出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう 市町村どころか、日本という国がなくなる可能性について示唆しました


🔴終わりに

日本にとって悲観的なデータばかりでしたが、これは現実の話ですので、もう手遅れ感はありますが将来に向けて出来る施策をやり続けるしかありません。人口が減っても「昭和初期の人口に戻るだけだ」とおっしゃられる方もいますが、その人口の中身が違います。若者中心で活気ある5000万人と、老人ばかりで活気のない5000万人、後者は本当に国が滅亡してしまいます。手遅れになる前に真剣に考えなければなりません。

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