先日、屋根の瓦工事などを専門にされている会社の方から、屋根の状態を見るのにドローンを飛ばして確認することもあるとお聞きして、そういう活用方法もあるのかと驚きました。以前は屋根の上に登って確認するしかなかったのが、ドローンを飛ばして写真まで撮影できるとなればとても便利です。また、自動車教習所も少子化の影響で受講生が少なくなってきた打開策として、ドローン教習を始めたという話も聞きました。国家資格にもなったドローンについて詳しく見ていきたいと思います。
🔴ドローンとは
名前の由来は2つあるそうで、
①飛行音が雄バチの羽音に似ているところから、雄バチ(Drone)と名付けられた説
➁イギリス軍の射撃訓練用無人飛行機(女王バチ:Queen Bee)に似ているところから、雄バチ(Drone)と名付けられた説
どちらも雄バチ(Drone)から名付けられたことに間違いないようです。
【ドローン等】
飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるものです。(例)ドローン(マルチコプター)、ラジコン機、農薬散布用ヘリコプター
【無人航空機】
ドローン等のうち、100g以上の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものをいいます。
出所:国土交通省「ドローン等と無人航空機とは」
🔴無人航空機の登録
2022年6月20日より無人航空機の登録が義務化され、登録されていない100g以上の無人航空機を飛行させることはできなくなりました。また100g以上の無人航空機を飛行させる場合、航空法の規制対象になり事前の許可や承認が必要になります。
規制の目的
登録料
※登録期間は「3年間」になります。3年を過ぎると再度登録料として上記の料金が発生します。
出所:国土交通省「無人航空機のチラシ」
主な罰則
出所:e-Gov「航空法」
🔴Q&A
Q:従来の「ラジコン」も「無人航空機」に含まれますか?
A:従来の「ラジコン」も重量100g以上のものは「無人航空機」に含まれます。
Q:屋内で飛ばすだけの機体でも登録することが必要ですか?
A:屋内でのみ飛行させる場合は、航空法の適用対象外となるため登録する必要はありません。
Q:未成年でも登録できますか?
A:申請に必要な手続きを行うことができる場合は登録することは可能です。ただし、保護者の同意を取った上で登録を行ってください。
Q:ドローンを購入したらいつまでに登録する必要がありますか?
A:無人航空機を飛行させる場合は予め登録する必要があるため、飛行させる前までに必ず登録してください。 なお、登録手続きに時間がかかる場合があるため、機体購入時に登録することを推奨します。
🔴ドローンの免許・資格
(国家資格)
一等無人航空機操縦士 レベル4飛行までが可能
二等無人航空機操縦士 レベル3.5飛行までが可能
出所:国土交通省「無人航空機操縦者技能証明」
(民間資格)
出所:ドローンNAVI「ドローン資格はどれがいい?資格の種類・特徴・費用を徹底比較!」
🔴ドローンの活躍の場
🔵海外の事例
・Amazonによるドローン配送(アメリカ)
・輸血用血液の配送(ルワンダ)
・ドローン配送事業者による宅配サービス(アメリカ、オーストラリア、欧州)
・血液サンプルの輸送(スイス)
出所:NTTメディア「9つの業界におけるドローン活用事例を解説!海外での事例も紹介」
今回は簡単にドローンについて見てきました。活躍の場を見ると、これから更に需要が高まりそうな感じがします。海外でも配送や輸送にも使用されており、AIを活用した無人での飛行もできそうです。安全と効率を考慮した新たなビジネスモデルを構築できるのかが今後問われそうです。