昨日、社労士業界におけるAIの活用方法と社労士業界の今後についてのセミナーを受講してきました。以前の記事「Chat-GPT 4oとChat-GPT 3.5の比較」でChat GPTを話題にあげましたが、講師の方はClaud3.5で作業されており、作業ごとにAIを使い分けていらっしゃるとのことです。著作権の問題や個人情報流出などリスクはありますが、今後知っておかないといけないマストの分野だと感じたので、今回見ていきたいと思います。
🔴AIとは
人間が考えたり行動したりする能力をコンピューターや機械で再現する技術です。AIは「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」の略で、Artificial(人工的・人造の)とIntelligence(知能・知性)を組み合わせた言葉です。
🔵AIの誕生から現在まで
第1次AIブーム:探索と推論(1950~1960年代)
【進化】コンピュータが「推論」や「探索」することができるようになり、問題に対して解を提示できるようになった
【課題】単純な仮想の問題を扱うことはできても、複雑な現実の問題を解くことはできないことが明らかになり、一転して冬の時代を迎えた
第2次AIブーム:知識表現(1980~1990年代)
【進化】「知識」を活用することで人工知能(AI)が実用可能な水準に達し、多数のエキスパートシステムが生み出された
【課題】知識そのものは、コンピュータが理解可能なように人が記述する必要があったことから、実際に活用可能な知識量には自ずと限界があることがわかり、1995年頃から冬の時代を迎えた
第3次AIブーム:機械学習(2000年代~)
【進化】「ビッグデータ」と呼ばれているような大量のデータを用いることで人工知能(AI)自身が知識を獲得する「機械学習」が実用化され、次いで知識を定義する要素(特徴表現)を人工知能(AI)が自ら習得するディープラーニング(特徴表現学習や深層学習とも呼ばれる)が登場した
出所:野村総研「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」
🔴AI開発~利用の流れ
🔴人工知能(AI)の発展と活用の進化予測
出所:野村総研「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」
🔴AIにより目指すべき社会の基本理念
①人間の尊厳が尊重される社会
AI を利活用して効率性や利便性を追求するあまり、人間がAIに過度に依存したり、人間の行動をコントロールすることにAIが利用される社会を構築するのではなく、人間がAIを道具として使いこなすことによって、人間の様々な能力をさらに発揮することを可能とし、より大きな創造性を発揮したり、やりがいのある仕事に従事したりすることで、物質的にも精神的にも豊かな生活を送ることができるような、人間の尊厳が尊重される社会を構築する必要がある
②多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会
多様な背景、価値観又は考え方を持つ人々が多様な幸せを追求し、それらを柔軟に包摂した上で新たな価値を創造できる社会は、現代における一つの理想であり、大きなチャレンジである。AIという強力な技術は、この理想に我々を近づける一つの有力な道具となりうる。我々はAIの適正な開発と展開によって、このように社会の在り方を変革していく必要がある
③持続可能な社会
我々は、AIの活用によりビジネスやソリューションを次々と生み、社会の格差を解消し、地球規模の環境問題や気候変動等にも対応が可能な持続性のある社会を構築する方向へ展開させる必要がある。科学・技術立国としての我が国は、その科学的・技術的蓄積をAIによって強化し、そのような社会を作ることに貢献する責務がある
🔵懸念事項
①人間中心 ②安全性 ③公平性 ④プライバシー保護 ⑤セキュリティ確保 ⑥透明性 ⑦アカウンタビリティ ⑧教育・リテラシー ⑨公正競争確保 ⑩イノベーション
出典:総務省・経済産業省「AI 事業者ガイドライン」
🔴特化型AIと汎用型AI
特化型AI(弱いAI)
特定の分野に特化したAIのこと。例:画像認識や音声認識、翻訳、要約、自動運転など。
汎用型AI(強いAI)
人間の知性を完全に模倣し、人間と同様の知的行動ができるAIのこと。例:遠い未来を描いたSF映画などに登場するAIロボットのような存在。まだ開発されてはいないが、将来誕生してもおかしくはない。
出所:NECソリューションイノベータ「AI(人工知能)とは?」
🔴現在のAI(特化型)でできること
①音声処理
人が発する音声をテキスト化したり、話した内容に反応したりする技術
例:スマホの音声認識技術、音声で作動する家電(アレクサ)など
②画像処理
画像や動画を認識する技術
例:スマホの顔認証やSNSに写真を投稿した際に人として認識したりなど
③言語処理
人間と同じ会話をしたり文章を書ける技術
例:AIアシスタント、翻訳、画像生成など
④機械制御
産業用ロボットやセンサー、自動車、建設機械の制御に使われる技術
例:自動運転、検品や検査、工場の自動化など
⑤データを使った推論
過去のデータと元に高度な推論を行い、最適な答えを導き出す技
例:チェスや将棋、囲碁、オセロなどのゲーム、ChatGPTなどのAIアシスタント
出典:ソニー「AIにできることとは?」
🔴生成AI企業とTEC企業の相関図
🔴主な生成AIの料金
※どこもよく似た料金設定になっています。※用途に応じてオススメのAIを記載しようと思いましたが、個人の価値観の差がありすぎるので私自身が知見を深めてからご案内させて頂きます。中途半端で申し訳ありません。
🔵弊所が生成AIにお願いしたいこと
・キャラクター作成(HPや名刺、会社案内などで活用)
・4コマ漫画(就業規則などで活用)
絶望的に絵心がありませんので、AIに頼ってみたいと思います。今後、作品が完成しましたらご報告させて頂きます。