今後、日本の労働力人口(15歳以上)が減少していく中、現在期待されているのは「外国人の労働力」です。外国人労働者数は、令和5年度のデータでは約204万人で前年比約20万人増加し、届出が義務化された平成19年以降、過去最高を更新しました。
2025年卒の大卒求人倍率は1.75倍(2021年卒は1.53倍、2022年卒は1.50倍、2023年卒は1.58倍)とコロナも落ち着き、求人数は上昇傾向にあります。そのため売り手市場になり、中小企業では人材の採用が難しく、募集をしているけれども応募がないという声をよく聞きます。先日勉強会でご一緒させて頂いた100年以上続く中小企業の経営者の方も「外国人の採用」に対してとても興味を持っていらっしゃいましたが、外国人の採用実績がなく、どのような手順で進めていったらいいのかがわからないと仰っておられました。
弊所のクライアント様でも、「外国人を採用してよかった」、「日本人より真面目に一生懸命働く」、といった声を聞く一方、「言ったことしかやらない」、「目を離すとサボる」など否定的な声も聞かれます。しかしこれは外国人だけに関わらず、日本人でも頑張る人は頑張るし、指示待ちの方もいますので、人によって様々です。「その人」を尊重しつつ、日本の文化・やり方を上手く伝えることは仕事においてもプライベートにおいても重要です。
今回、厚生労働省が、令和6年6月1日~6月30日を「外国人雇用啓発月間」とし、様々な取り組み事例やツールを提供しているので、この機会に「すぐにでも外国人採用をしていきたい」企業様も、「今はまだ必要ないけれども今後必要になった時のために」と考えられている企業様も、「今すでに外国人を雇用している」企業様も、何か一つでもご参考にしていただければ幸いです。
🔴リーフレット「外国人労働者の職場定着のために助成金を活用しませんか?」
🔴パンフレット「事業者向け受入れ・定着マニュアル ~外国人と一緒にはたらくために~」
🔴パンフレット「外国人向けハローワーク利用チェックリスト(やさしい日本語)」
出典:厚生労働省