2024年の出生数ですが、70万人を割り込み過去最少になる見通しだとの報道がありました。2022年に80万人を割り込み話題になりましたが、政府の予測よりも大幅に早いペースで出生数が減っています。それもそのはずで、政府予測は楽観的な出生率で推移しており、その分乖離幅が大きくなっています。今回は人口動態の現状と今後について見ていきたいと思います。
🔴2024年現在の状況と2010年の政府予測
2024年現在の状況
2010年時点での政府予測
※千人以下切り捨て
出所:内閣府「平成24年版高齢社会白書」
2010年予測からすると、15年ほど前倒しで出生率が減少している状況です。
🔴婚姻数・初婚・再婚の推移
※初婚数は夫婦ともに初婚、再婚数は夫婦ともに再婚・どちらかが再婚
出所:総務省統計局「夫妻の初婚-再婚の組合せ別にみた年次別婚姻件数」
🔴未婚者の生涯の結婚意思
出所:国立社会保障・人口問題研究所「調査別にみた、未婚者の生涯の結婚意思」
🔴独身でいる理由TOP3
男女共にほぼ同じ理由になりました。
🔵未婚者の生活スタイル
出所:国立社会保障・人口問題研究所「独身でいる理由を選択した未婚者の割合」
今回は出生数と婚姻について見てきました。以前のような結婚に対する脅迫観念も少なく、インターネットなども普及したことで一人でも楽しめる世の中になってきました。江戸時代末期には3500万人ほどの人口しかいませんでしたので、無理に移民政策などで現状を維持しようとするのではなく、人口減を受け入れ、DXを進め、社会保障など抜本的な制度改革も視野に入れるのもひとつかも知れません。