本日、厚生労働省より病院報告のデータが発表されました。この調査(前身は病院週報)は昭和20年から行われており、非常に歴史のある調査になります。昨今、高齢化に伴う医療費の高騰により国の財政が圧迫されており、このまま行くと財政が持たなくなります。今回は生活になくてはならない病院についての様々なデータを見ていきたいと思います。
🔴病院と診療所の違い、病院の類型
医療法においては、医業を行うための場所を病院と診療所とに限定し、病院と診療所との区分については、病院は20床以上の病床を有するものとし、診療所は病床を有さないもの又は19床以下の病床を有するものとしている。
出所:厚生労働省「医療施設の類型」
🔴種類別にみた病床数
🔵病床の種類別にみた1日平均患者数の年次推移
※在院患者とは、毎日24時現在、病院に在院中の患者をいう。
※外来患者とは、初診・再診・往診・巡回診療患者の区別なく、すべてを合計したもの。
出所:厚生労働省「用語の説明」
出所:総務省統計局「病院報告」
🔴職種別にみた施設の「常勤換算」従事者数 (人)
※常勤換算とは、全従業員の労働時間を計算し、フルタイム労働者の標準的な労働時間で除したもの。
※1996年より2023年の方が増加している場合、「着色」しています
出所:厚生労働省「医療施設調査」
出所:総務省統計局「平成19年病院報告」
今回は病院報告からの「病院についての各種データ」を見てきました。私のイメージでは高齢者が増え、患者数がかなり増えているのではと感じていましたが、医療従事者は増えており、病床数・患者数ともに減少している現状が見えてきました。特に1日あたりの外来患者数の減少が顕著です。ただ、これは医療から介護に移行している部分も多々ありますので、一概に減少しているとは言えない部分もあります。簡単ではありますが病院報告のデータが出ましたので共有させて頂きました。