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消費者物価指数・エンゲル係数について

先日妻が「キャベツが高すぎて買えない!お米も2倍になってる」と言っていました。うちには食べ盛りの12歳の子どもがいるので、食費は結構かかります。今回は先日発表された消費者物価指数の最新状況と、エンゲル係数について見ていきたいと思います。


🔴消費者物価指数とは

全国の世帯が購入する家計に係る「財及びサービス」の価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。 すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によって、どう変化するかを「指数値」で示したものになります。

出所:総務省統計局「消費者物価指数」

消費者物価指数は5年ごとに見直され、現在は2020年を基準(指数100)としています。


🔴インフレとデフレ

インフレとは、物やサービスの値段が上がりお金の価値が低下すること

デフレとは、物やサービスの値段が下がり、お金の価値が上昇すること

・日銀の上田総裁「現在はデフレではなくインフレの状態にある」

・石破総理「今デフレではないが、脱却はできていない。なぜなら再びデフレに戻らないことがはっきりしないから」

【理想】給与アップ→物価アップ→消費アップ→売上アップ→給与アップ

【現実】給与少しアップ→物価アップ→消費ダウン→売上同じ→給与同じ


🔴消費者物価指数(10大費目指数)2020年を100とした場合

特に大きく上昇(5%以上)している品目

※食料品、光熱費、家庭用品など生活に直結するところの価格が大幅に上昇しています

出所:総務省「消費者物価指数 2025年(令和7年)1月分


🔴エンゲル係数とは

消費支出全体に占める食料支出(食料費)の割合(%)

約150年前にドイツの統計学者エンゲルが法則を発表し、今も使われている指標

以前はこの法則で当てはまっていましたが、最近は当てはまらないケースも出てきています

出所:総務省統計局「統計リサーチノート No.5 明治から続く統計指標:エンゲル係数

※2024年12月の数値(二人以上の世帯・実数)です。食料費の高騰もあって、1980年代以来の高い数値となっています。

出所:総務省「家計調査

家計調査(二人以上の世帯)2024年(令和6年)12月分


🔴世界のエンゲル係数(主な国を抜粋)

出所:セカイハブ「2022年 世界のエンゲル係数ランキング(OECD)


🔴消費税について

世界各国では、食料品や光熱費など生活に直結するところの商品には軽減税率を適用しています。

出所:弊所ホームページ記事「消費税 世界各国との比較と日本の現状」より


今回は、消費者物価指数・エンゲル係数について見てきました。消費に占める食料品の割合(エンゲル係数)が高止まりしている状況では、消費に対して慎重になってしまいます。消費税を0にするのは難しいと思いますが、軽減税率の導入(食料品など生活必需品には0%)は現実的な案かと考えますが如何でしょうか?

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