消費税が日本で導入されてから36年になります。最初は3%でしたのでそこまで負担感はなかったのですが、5%になり8%にアップし現在の10%になってくると負担が重く感じます。財務省では将来的に税率アップを目論んでいるでしょうし、インボイス制度も令和5年10月より始まっており、今までは免税事業者だった者からも徴収していく流れです。今回は消費税について、世界各国との比較も合わせて見ていきたいと思います。
🔴消費税の歴史
※世界では付加価値税(消費税)というのが一般的です
🔴直接税と間接税
🔴現在の消費税率
出所:国税庁「消費税」
🔴諸外国等における付加価値税率(抜粋)
※アメリカは州によって0%~10%
出所:財務省「消費税など(消費課税)に関する資料」
🔴簡易課税制度
簡易課税制度は、中小事業者の納税事務負担に配慮する観点から、事業者の選択により、売上げに係る消費税額を基礎として仕入れに係る消費税額を算出することができる制度です。
具体的には、その納税地の所轄税務署長に「消費税簡易課税制度選択届出書」を提出した課税事業者は、その基準期間(個人事業者は前々年、法人は前々事業年度)における課税売上高が5,000万円以下の課税期間について、売上げに係る消費税額に、事業の種類の区分(事業区分)に応じて定められたみなし仕入率を乗じて算出した金額を仕入れに係る消費税額として、売上げに係る消費税額から控除することになります。
出所:国税庁「簡易課税制度」
今回は消費税の概略を見てきました。日本も生活必需品や食料品などに対して軽減税率を下げていくのが必要だと個人的には感じます。欧州は税率は高いですが、老後に掛かるお金が少なく、日本のように60歳を超えて働く人も少ないと聞きます。最後にフランス人から見た日本についてのインタヴューです。
フランスでも高齢化が進んでいますが、60歳になれば多くがリタイアし、それぞれの「趣味や関心のある活動」に積極的に参加しています。生活に困窮する高齢者もほとんどいません。一方、日本の高齢者は日々の生活を成り立たせることに必死で、働き続けなければならない人も少なくありません。フランス人によると、「小さい子どもが一人で出かける姿にも驚いたけれど、それよりも、自分の親世代か祖父母ぐらいの人が働いているのにはもっと驚いた。日本では、あんな高齢になっても働くの?」と疑問に感じているそうです。
出所:毎日新聞「なぜ日本人は高齢になっても働くの?フランスの高齢者が悠々自適な理由」
海外から見た日本はかなり異常な状態だと言えます。社会保障制度の抜本的な見直しを含め、改革が必要な時にきているのではないでしょうか。