皆様、お盆休みはごゆっくりされましたでしょうか?
弊所は例年と同じで、お盆休みはなく通常通りの営業でしたが、長い会社ですと9連休・10連休という話もよく聞きます。繁忙期の有給消化を避ける目的で、会社から時季指定で付与するケースも増えてきました。最近は国民の祝日も振替休日で移動したりするので、本来の祝日の目的や意味などの理解が希薄になってきています。今回は雑学として知ってるようで知らない「国民の祝日・二十四節気・雑節」について見ていきたい思います。
🔴国民の祝日とは
「国民の祝日」は、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)により、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために定められた「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」です。国民の祝日に関する法律では、年間に計16の日が「国民の祝日」とされ、それぞれの日の趣旨が定められています。また、「国民の祝日」は、休日とされています。
🔵最初に出来た9日の祝日
昭和23年に最初の祝日として下記の9日が指定されました。
① 元日(1月1日)
② 成人の日(1月15日)
③ 春分の日(春分日)
④ 天皇誕生日(4月29日)
⑤ 憲法記念日(5月3日)
⑥ こどもの日(5月5日)
⑦ 秋分の日(秋分日)
⑧ 文化の日(11月3日)
⑨ 勤労感謝の日(11月23日)
祝日法の制定前は、年間計11日の祝祭日が勅令により休日とされていましたが、日本国憲法の制定時に再検討され上記の9日が指定されました。この9日を選定したことについて、「新憲法の趣旨に副(そ)うべきこと」及び「国民大衆をあげて容易に納得し、参加し得べきもの」の二つを基準としたと説明しています。なお、その後、祝日法は主に議員立法による改正が重ねられ、7つの「国民の祝日」が順次追加されるなどした結果、今日では、計16日の「国民の祝日」が定められています。
🔴現在の祝日(2024年8月19日現在)
出所:内閣府「国民の祝日について」
🔴二十四節気(にじゅうしせっき)
二十四節気(にじゅうしせっき)は、今でも立春、春分、夏至など、季節を表す言葉として用いられています。1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので、「節(せつ)または節気(せっき)」と「気(中(ちゅう)または中気(ちゅうき)とも呼ばれる)」が交互にあります。太陰太陽暦(旧暦)の閏月を設ける基準となっており、中気のない月を閏月としていました。二十四節気は、その年によって1日程度前後することがあります。
出所:国立天文台「こよみ用語解説」
🔴雑節(季節の移り変わりの目安)
出所:国立国会図書館「日本の暦」
🔵日本の暦について
暦は中国から朝鮮半島を通じて日本に伝わりました。大和朝廷は百済(くだら)から暦を作成するための暦法や天文地理を学ぶために僧を招き、飛鳥時代の推古12年(604)に日本最初の暦が作られたと伝えられています。日本最古の歴史書である「日本書紀」の欽明天皇14年(553)6月の条に、百済から「暦博士」を招き、「暦本」を入手しようとした記事があります。これが、日本の記録の中で最初に現れた暦の記事です。
この続きでグレゴリオ暦や海外の事例など記載しようとしたのですが長くなりそうなので、明日も引き続き「PART2」をお送りしたいと思います。