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日経平均株価 4,451円下落 ブラックマンデーを上回る下げ幅

日経平均株価が連日の下落で、7月11日に史上最高値を更新し4万2,224円だったものが、8月5日には3万1,458円まで25.5%下落しました。今までの最大の下落はブラックマンデーの翌日(1987年10月20日)に記録した3,836円安でしたが、今回は4,451円安となり過去最大の下落幅(下落率は今回12.4%に対しブラックマンデーは14.9%)となりました。


🔴日経平均株価とは

・日経平均株価とは日本経済新聞社が東京証券取引所プライム市場上場銘柄より選定した225銘柄から構成される平均株価のこと。日本の株式市場の代表的な株価指数です。日経225とも呼ばれます。

🔵TOPIXとは

TOPIX(東証株価指数:Tokyo Stock Price Index)は、東証に上場している銘柄を広く網羅し、一定の計算方法によって指数化されています。1968年1月4日)の時価総額を100ポイントとしたとき、現在の時価総額が何ポイントにあたるかを表します。TOPIXを見ることで、1968年以降の日本経済の伸びがどれくらいかを図ることができます。

🔵NYダウとは

・NYダウとは、ダウ・ジョーンズ工業株価平均のことで、米国の株式市場の代表的な30銘柄により構成された株価指数です。ダウ平均株価とも呼ばれます。

🔵S&P500とは

・S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している、米国株式市場の株価指数のひとつでニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄の時価総額を元に算出されます。米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国の市場動向を把握する上で非常に重要な指標です。


🔴ブラックマンデーとは

1987年10月19日の月曜日に起こったニューヨーク株式市場の大暴落のこと。22.6%という下げ幅は世界恐慌の引き金となった日(ブラック・サーズデー)の下落率12.8%を上回るもので、直後からアジア、ヨーロッパにも広がり、世界同時株安となりました。この日が月曜だったことから、ブラック・サーズデーにならってこう名付けられ、「暗黒の月曜日:ブラックマンデー」と呼ばれます。

🔵アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく

・日本は米国と経済的な関係が強く、米国経済が不調になると日本経済もつられて不調になってしまうということです。最近は中国がくしゃみをすると日本が風邪をひくなどと揶揄されています。今回の日本の株安は、アメリカ経済の失速によるものも大きく影響しています。シリコンバレー銀行から始まった米国の複数銀行の経営破綻の際もリーマンショックの再来かと恐れられましたが、米国当局による素早い救済計画が発表されたおかげで被害は最小限にとどまりました。ただ、直近のアメリカ経済の未来予測で予想を大幅に下回る数値が出たことで、日本の株安にも影響を及ぼしたことは否めません。


🔴日経平均株価とTOPIXの推移

日経平均株価

TOPIX

為替

「円安イコール株高」、「円高イコール株安」というイメージがすっかり定着しています。自動車など日本を代表する主要な製造業の業績が円高によりマイナスの影響を受けることが大きいです。また、バブル崩壊・リーマンショック・東日本大震災といったときに「円高」を伴う大幅な株安の年として、テールリスクが発生しています。テールリスクとは、まれにしか起こらないはずの想定外の暴騰・暴落が実際に発生するリスクのことであり、通常は大幅下落するリスクを指します。テールとは騰落率分布の端や裾野を意味する言葉。

出典:野村証券「証券用語解説集

出典:三井住友DSアセットマネジメント「円高イコール株安」なのか 本当にヤバいのは円高とは真逆のアレ


🔵GPIFとの関係

GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人といい、厚生労働大臣から寄託された年金積立金の管理・運用を行い、その収益を国庫に納付することにより、年金財政の安定に貢献する組織です。今回、株式の大幅下落により、年金財政に大きなマイナス要因となることは避けられないところです。

GPIFポートフォリオ

出典:GPIF「管理・運用状況

🔵株価大暴落の4つの要因?

1 アメリカの景気減速への懸念

2 円高ドル安の加速

3 中東情勢の緊迫化

4 投機筋の仕掛け

出典:NHK「株価 過去最大の値下がり ブラックマンデー超え“4つの要因”


🔴終わりに

今回の株価大暴落のニュースを受け、つい先日まで最高値更新などで湧いていた株式市場が一気に冷え込みました。私もブラックマンデーのことは歴史上の大事件として認識していましたが、今回それを超える大暴落ということで、今後の世界経済はどうなるのか心配でなりません。ただでさえ日本経済は一部の企業を除いて好調とはいい難い状況でしたので、この全世界においての緊急事態に日本がどう対処していくのかが注目です。バブル崩壊やリーマンショックのように回復まで時間が掛からないことを願うばかりです。

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