前回、弊所のホームページ閲覧数TOP10をお送りしたのですが、意外にも1位が「損害保険会社「売上シェア」ランキング」、2位が「生命保険会社「売上シェア」ランキング」という結果になり驚いています。今回は皆様が興味を持たれている記事の追加情報としまして、各保険会社のROA・ROEをまとめてみたいと思います。ROA・ROEは経営者の皆様や株主の皆様はよくご覧になられている指標だと思いますが、一般的にも解りやすく馴染みやすい指標ですので改めて見ていきたいと思います。
🔴ROAとは
Return On Asset(総資産利益率) ROA(%)=利益÷総資産×100
自己資本+他人資本(借入等)=「総資産」を活用した結果、どれほど利益を生み出しているかを見る指標。一般的に5%を超えると投資価値がある(優良な会社)とされている
🔴ROEとは
Return On Equity(自己資本利益率)ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100
「自己資本」を活用した結果、どれほど利益を生み出しているかを見る指標。一般的に8%~10%を超えると投資価値がある(優良な会社)とされている
🔴損害保険会社のROA・ROE(当期純利益順)単位:百万円
🔵損害保険会社のROA・ROE
特筆するところは、大手4社(東京海上日動・損保ジャパン・三井住友・あいおいニッセイ同和)の当期純利益が34社全体の91.4%を占めています。保険の種類で言えば、アニコム・アイペット・ペット&ファミリーなどのペット保険の会社が順調に伸びています。通販型の自動車保険は、ソニー・アクサ・アメリカンホームなどが好調で、三井ダイレクトやイーデザインなどが苦しく、明暗がはっきり分かれました。
🔴生命保険会社のROA・ROE(当期純利益順)単位:百万円
生命保険会社は損害保険会社よりも資産や自己資本、純利益ともに数倍の規模感があります。日本生命1社で損害保険会社35社に匹敵する数値です。ただ、ROAの指標では損害保険会社の方が相対的に高く、総資産を活用し効率よく利益を上げていることが見て取れます。ROAは全ての資産を含むために資産を多く持つ製造業と資産をそれほど持たない業種との比較などには適さず、異業種間の比較にはROEの方が適しています。今回は簡易的に目安になる指標をお届けしました。あくまでも目安ですので、株式投資等では詳細をご確認ください。
出所:各保険会社のホームページからデータを引用