●弊所代表は、プロ野球のオリックスファンなのですが、吉田正尚選手が不調・山本由伸投手がケガをしてしまいショックを受けています。改めてメジャーリーグのレベルの高さ、過酷さが思い知らされます。
●そんな中、エンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平選手、異次元過ぎて訳がわかりません。投手はお休みしていますが、打者でもメジャーで超一流だということを証明しています。来年からは投手も復活するのでしょうか?
🔵今回は、その大谷翔平選手が高校時代に活用した、マンダラートという発想法をご紹介します。
以前、日本ハムからメジャーに移籍した時にも記事にしたのですが、更に成長しメジャーでも歴代屈指のスーパースターになったルーツをたどってみたいと思います。
🔴花巻東高校 佐々木監督
大谷選手は、岩手県の花巻東高校という学校の出身です。同高校の3学年先輩には、同じくメジャーリーガーの菊池雄星投手がいます。このメジャーリーガー2人を指導したのが、花巻東高校の野球部監督、佐々木洋(ささき ひろし)氏です。佐々木氏の長男も花巻東高校出身で、現在は将来有望なアマチュア選手が出場するMLBドラフトリーグに参加し大活躍している、スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手です。
こういったら失礼に当たるのですが、岩手県の一高校からメジャーリーガー2人を輩出し、息子もメジャーを目指している現状を見ると、佐々木氏の指導法が優れているということは疑いの余地もありません。その佐々木氏が率いる花巻東高校の野球部に入部して真っ先に考えて記入するのが、マンダラチャートという3×3の9種類、合計81マスのシートです。
🔴曼荼羅図
古代のインドを起源とした、仏教における世界観を視覚的に表した曼荼羅の絵画。
その曼荼羅のように中央から放射線状に広がるマスを用いて考案されました。
🔴マンダラチャートの記入方法
① 3×3のマスを作る。その中心に将来の目標だったり、なりたい自分などテーマを書きます。
② 中心以外の8マスに、その目標に達するために必要な事柄や、テーマを連想させるワードを書いていきます。
③ 9つのマスが埋まると、その中心以外の8マスに書いた事柄を中心として同じように8マスを埋めていきます。
※ひと目で全体像が見渡せるので、視覚的にも今何が必要なのかが分かり易いです。
🔴大谷選手のマンダラチャート
ここで大谷選手が17歳の時に作成したマンダラチャートをご紹介します。
出典:日本医科大学「オオタニサンのマンダラチャート」
🔵 2010年12月6日と記入があります。大谷選手は、高校時代に16枚のマンダラチャートを書いたとのこと。この頃から、技術的な事だけではなく、内面的な重要性も理解して取り組んで行ってることに驚きです。また、あいさつや掃除、ゴミ拾いなど、前時代的と言われるようなことも重要視しています。得てして強豪校は野球の技術だけを磨くことに重点を置きがちですが、選手の長い人生を考えてこのような意識を植え付ける花巻東高校、佐々木監督に出会えたことが大谷選手の飛躍のきっかけになったと思われます。
自分を見つめ直す第一歩として、このマンダラートは紙一枚あれば気軽にできますし、私を含め中年に差し掛かってもまだまだ人生は長いので活用してみても良いかも知れません。今回はコーヒーブレイクとして、マンダラート活用法をリニューアルしてお届けしました。