🔴一般会計と特別会計
Q:一般会計に対して、特別会計とは何ですか
A:国の会計は、毎会計年度における国の施策を網羅して通観できるよう、単一の会計(一般会計)で一体として経理することが、財政の健全性を確保する見地からは望ましいものとされています。これを予算単一の原則(単一会計主義)と言います。しかしながら、国の行政活動が広範になり複雑化してくると、場合によっては、単一の会計では国の各個の事業の状況や資金の運営実績等が不明確となり、その事業や資金の運営に係る適切な経理が難しくなりかねません。このような場合には、一般会計とは別に会計を設け(特別会計)、特定の歳入と特定の歳出を一般会計と区分して経理することにより、特定の事業や資金運用の状況を明確化することが望ましいと考えられます。以上の趣旨から、我が国の会計は、「財政法」(昭22法34)の規定において、一般会計の他に、特定の歳入・歳出をもって一般会計とは経理を別にする特別会計を設置することとしています。
令和5年度においては、経過的なものも含めて、13の特別会計が設置されています。
出典:財務省「特別会計」
🔵諸外国でも同じような仕組みが見られます
※なお、上掲の諸国では、我が国の特別会計歳出の約半分を占める国債整理基金特別会計に相当するものの大部分は、国庫の資金繰りの問題として、そもそも予算計上されていない点に留意が必要です
出所:財務省「諸外国の会計制度」
★特別会計については後日改めて1つの記事として深堀りしていきます
🔴国家予算 歳出の内訳
令和7年度 各省庁概算要求・要望額
🔴国家予算 歳入の内訳(令和6年度)
🔴海外の国の国家予算
今回は2回に渡って国家予算を見てきました。大きな数字が並ぶためあまり現実味がありませんが、自国の財政状況等を知ることはとても大切な事です。また税金として徴収されたお金がどのように使われているのかをチェックすることも重要です。あまり馴染みのないテーマでしたが、これを機に興味を持って頂けると幸いです。