今年も料率改定の時期がやって参りました。令和7年4月以降納付分の保険料率改定。毎年少しずつ変更があり設定の変更が面倒くさいという声も以前はよく聞きましたが、最近は給与ソフト(マネーフォワードなど)が自動変更してくれるので変更忘れも少なくなっています。今回は令和7年度の雇用保険料率、健康保険料率について見ていきたいと思います。
🔴令和7年度の雇用保険料率
出所:厚生労働省「令和7(2025)年度 雇用保険料率のご案内」
労働者・事業主ともに「0.05%」ずつ負担が少なくなります。
例)一般の事業で賃金総額30万円の方ですと
【労働者】
30万円×0.55%=1,650円
【事業主】
30万円×(0.55%+0.35%)=2,700円
最近はコロナ禍の時に支出した「雇用調整助成金」の影響で、雇用保険の財源が枯渇し、大幅に保険料率が上昇していましたので、一旦落ち着いたものとみられます。
🔴令和7年度 協会けんぽの健康保険料率
社会保険料のなかの、厚生年金保険料は平成29年9月以降「18.3%」で固定されています。
介護保険料(40歳以降)は3年ごとに見直しが行われ、「2024年:1.6%、2025年:1.59%」です。
健康保険料率は都道府県ごとに保険料率が決定されます。
※大阪は、令和6年10.34%→令和7年10.24%です。
出所:日本年金機構「令和7年度保険料額表(令和7年3月分から)」
例)40歳・標準報酬月額30万円の方ですと
【労働者】
厚生年金保険 30万円×18.3%=54,900円×1/2=27,450円
健康保険 30万円×10.24%=30,720円×1/2=15,360円
介護保険 30万円×1.59%=4,770円×1/2=2,385円
【事業主】
厚生年金保険 30万円×18.3%=54,900円×1/2=27,450円
健康保険 30万円×10.24%=30,720円×1/2=15,360円
介護保険 30万円×1.59%=4,770円×1/2=2,385円
子ども・子育て拠出金 30万円×0.36%=1,080円
今回は簡単で恐縮ですが、令和7年度の雇用保険と健康保険(協会けんぽ)の保険料率を見てきました。弊所は普段から見慣れているのですが、急に総務に移動したり給与の担当になったり、労働保険や社会保険など別の名称で言われたりすると混乱する方もいらっしゃいます。弊所では給与明細についての説明会なども無料で開催しておりますので、ご興味ある方はお気軽にご連絡いただけると幸いです。