令和7年度の一般会計予算が2度(衆議院・参議院)にわたる修正ののち成立しました。参議院で修正された予算案が衆議院に戻り成立するのは現行憲法下では初めての事だそうです。所得税の103万円の壁の問題や社会保険の106万円・130万円の壁など非常に解りにくいロジックが表面化し、興味を持たれた方も多かったと思います。今回は様々な思惑が交錯し成立した令和7年度予算について見ていきたいと思います。
🔴国家予算成立の流れ
出所:経済法令研究会「国の予算の仕組み」
🔴修正案の内容
🔴令和7年度予算の内訳
歳出
🔴歳入
出所:財務省「令和7年度予算(衆議院修正+参議院修正後)」
🔴公債金の推移
🔵一般会計歳出の推移(単位:兆円)
🔵税収の推移(単位:兆円)
出所:財務省「我が国の財政事情」
今回は令和7年度の一般会計予算を見てきました。社会保障費が今後も増え続けていく中、歳入と歳出のバランスが取れなくなってきています。法人税の税率アップ・宗教法人、医療法人等への課税強化・消費税アップ(生活必需品への税率ダウン)・3号被保険者の保険料負担・年金給付の年齢を67歳~に変更などが現在すぐに浮かぶところですが、様々な課題も残っています。弊所には何の影響力もありませんが、今後も注視して見ていきたいと思います。