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中小企業における「人事評価制度」についての雑談

🔴先日、知人の経営者(従業員15人)の方とお話していた時の事

社長「最近、会社全体が暗い感じがしてるねん。従業員のモチベーション、どうしたら上がるんやろか?」

私「社長は、従業員のモチベーションどうやったら上がると思いはります?」

社長「そら、休み増やしたり、給料上げたら良いんちゃうの? そやけど最近儲かれへんから、それもなかなか厳しいんやけどな」

私「それも大事やと思いますけど、他にもできることあるんちゃいます?」

社長「例えば?」

私「人事評価とか、賃金制度とか、どうしてはるんですか?」

社長「そんな大層なこと、中小企業にはいらんのちゃう? そんなん大企業がやることやろ」

私「もちろん大企業みたいなんはいりませんけど、昇格とか昇給とかはどうやって決めてはるんですか?」

社長「そら、仕事ができるようになったときに役職つけるのと、そのときに手当とか付ける感じやな」

私「その仕事ができるようになったという基準とかあるんですか?」

社長「そんなん俺が見て、一人前に仕事ができると思ったときやで」

私「それは社長の感覚が一番間違いないとは思いますけど、従業員の立場からしたら基準がないとわかれへんのちゃいます? 俺こんなに出来るようになったのに、あと何が足りひんのやろみたいな」

社長「それは、あと何が足りませんかって聞きに来てくれたら答えるねんけどな」

私「それ聞きに来た人いてます?」

社長「おれへんな~、俺が若い時は上の人にガンガン聞きにいってたんやけどな。今の若いもんは・・・」


最近こういう会話は少なくなってきましたが、実際の会話です。大阪弁VER.

社長の立場からすると「やる気がないように見える」「頑張ったら給料上げるのに」、社員の立場からすると「どうしたら給料が上がるのかわからない」「評価の基準がわからない」とボタンの掛け違いです。

あまり複雑すぎる制度は、結局運用できなくなりますので簡潔で解りやすい形文書化します。

🔵制度を構築する目的

公平性のある評価で不信感をなくす 適性を見極め適材を適所に配置することで人材のパフォーマンスを上げる 会社の発展につなげる 従業員に安心して働いてもらう

特に中小企業では、一人一人が欠かせない職務を担っているケースも多く、せっかく育成した人材の離職は組織にとって大きな損失です。賃金アップや休みが増えればもちろん嬉しいのですが、それだけではない心理的な充足感を得られる制度の構築は、中小企業こそ必要なのではないでしょうか。

とお伝えしたところ「1回、制度のこと勉強してみるわ。わからんかったらまた教えて」とのこと。一歩前進です。

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