インフルエンザの患者数が現在の方法で統計を取り始めた1999年以降で最多との報道がありました。。先日、妻と「昔はインフルエンザって意識していなかった気がする」と話していたので気になって調べてみました。A型やB型などの種類や、インフルエンザの歴史などについて見ていきたいと思います。
🔴インフルエンザとは
インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。
流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われている。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病である。
出所:NIID国立感染症研究所「インフルエンザとは」
Q: インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?
A:一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、「全身症状」はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴う等、重症になることがあります。
出所:厚生労働省「インフルエンザQ&A」
🔴インフルエンザの歴史
歴史的(科学的)にみるとインフルエンザウイルスの発見は1934年である。その後、1940年にはそれまでのウイルスとは抗原的に全く異なるウイルスが発見され、これまでのウイルスをA型、新しく発見されたウイルスをB型とすることになった。そして1918~1919年の全世界の罹患者6億、死者2千300万人と推定されるスペインかぜの病原体が、インフルエンザA型ウイルス感染とその流行によってひき起こされた事が、血清学的な調査研究の結果明らかとなった。
出所:国立保健医療科学院「インフルエンザの流行史」
🔵インフルエンザの流行時期
北半球では1~2月頃、南半球では7~8月頃が流行のピーク。日本では毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年の1~3月頃に患者数が増加し、4~5月にかけて減少していくパターンが一般的です。
🔴インフルエンザの型
出所:厚生労働省「インフルエンザの基礎知識」
🔴インフルエンザの流行レベルマップ
※第1週(1月1日~1月7日)時点での比較です。(2025年の第1週はまだ発表されていないため2024年12月23日~12月29日のデータとなります)2025年1月9日現在はもう少し進行している可能性があります。
出所:NIID国立感染症研究所「インフルエンザ流行レベルマップ 第52週(1/9更新)」
🔴インフルエンザの治療薬
出所:クロン(医療機関向け)「治療法・薬剤名について」
🔴鳥インフルエンザとは
鳥インフルエンザは、A型インフルエンザウイルスが引き起こす鳥の病気です。鳥に感染するA型インフルエンザウイルスをまとめて鳥インフルエンザウイルスといいます。鳥インフルエンザにかかった鳥の羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れてウイルスに汚染された手から鼻へウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごくまれに感染することが報告されています。なお、海外では、人から人へ感染したことが疑われる事例が報告されています。患者の世話をした家族が感染するなど、ある程度の期間、密接に患者と接触したことによる感染と考えられています。日本では、この病気にかかったニワトリの処分や施設等の消毒などを徹底的に行っているので、通常の生活では病気の鳥と接触したり、フンを吸い込んだりするようなことはほとんどありません。そのため、人が鳥インフルエンザにかかる可能性はきわめて低いと考えられます。
出所:農林水産省「鳥インフルエンザに関する情報」
今回はインフルエンザについて見てきました。マスク生活をしばらくしていなかったせいで、久しぶりにマスクをすると息苦しいです。今年は寒暖差が激しく、急に寒くなったこともありインフルエンザの流行が例年より早くピークが来ています。インフルエンザ自体は数日で回復する病気ですが、肺炎などの合併症を引き起こすと重症化する恐れもあります。インフルエンザは感染力の強いウィルスですので、もし罹患してしまった場合には他の人に移さないような行動を心がけたいと思います。