総務省が2009年から毎年公表しているインターネットトラブル事例集(2025年版)が公表されました。このサイトは解りやすく解説されていて、とても秀逸だと感じます。最近は特にSNSが原因でのトラブルが増加しており、年少者や高齢者を中心に被害が拡大しています。今回は年少者(18歳未満)と高齢者の事例を中心に見ていきたいと思います。
🔴SNSとは
Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のことです。友達などとつながって、文章や写真、動画などで自分を表現したり、コミュニケーションするサービスのことです。SNSサービスのサーバに文章や写真、動画などをアップロードすると、友達に見てもらうことができます。日本のインターネット利用者全体の8割以上が、知人とのコミュニケーションや情報収集という社会生活におけるきわめて重要な目的のためにSNSを利用しており、SNSの利用はそうした目的達成のための主たる手段となっています。
出所:総務省「SNSで友だちと交流しよう」
出所:総務省 「学術雑誌『情報通信政策研究』 第7巻第1号」
🔴日本で人気の主なSNSサービス
文章投稿型
写真投稿型
動画投稿型
出所:各サービスのホームページを参照
どのサービスも基本的に不特定多数とのコミュニケーションができるようになっており、交流を楽しめるメリットがある反面、トラブルに巻き込まれるリスクもあります。
🔴マンガでわかりやすい テーマ別 21事例
コミュニケーション編
セルフコントロール編
法律・契約編
- 他者の権利を侵害する投稿・二次利用・ダウンロード
- 「無料で読み放題!」の誘惑
- ネットショッピングは便利でたのしいけれど…
- お得に買ったつもりが定期購入品だったとは
- ちょっと待って!それって転売できるものなの?
- 高額バイト、お小遣い稼ぎのつもりが思わぬ事態に!
個人情報・セキュリティ・プライバシー編
- 覚えやすい ID とパスワードを設定したら
- セキュリティのないフリー Wi-Fi を使っても大丈夫?
- 個人情報の再設定など不安をあおるメールに要注意!
- 入力した個人情報が目的外に利用されて
- 気をつけてアップしてたはずなのに
情報発信編
出所:総務省「トラブル事例一覧」
この他にも有益な情報が多数あり、特に小中学生の保護者は一読の価値があると思います。私の娘も今年中学生になったばかりで、思い当たる節が多くありました。これだけSNSが発展しているので、注意喚起や活用方法を含めマストで学ぶべき内容だと感じます。最近ではプロ野球選手(大人)もオンラインカジノの違法性に気づかなかったというニュースがありました。最低限の法律知識とITリテラシーは中学生くらいからカリキュラムに組み込まれても良いのではないでしょうか。