昨日、「令和6年版厚生労働白書」が公表されました。社労士試験受験生には白書・統計は範囲が広すぎて一番嫌な領域だと思いますが、実務上は現状を分析し未来を予測するうえで非常に大事な部分になってきます。白書は単年度だけで考察するのも重要ですが、ある程度まとまった期間で見るとまた違った見え方があります。今回は単年度・過去10年度での白書を見ていきたいと思います。
🔴「厚生労働白書」と「労働経済白書」
🔵厚生労働白書
厚生労働行政の現状や今後の見通しなどについて、広く国民に伝えることを目的にとりまとめており、令和6年版は、平成13(2001)年の「厚生労働白書」発刊から数えて23冊目となります。(以前は厚生白書・労働白書に分別されていましたが、平成13年(2001年)厚生労働省の発足により一体化)
🔵労働経済白書(正式名称:労働経済の分析)
一般経済や雇用、労働時間などの現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書で、今回で74回目の公表となります。
🔴公表日
🔴年度別テーマ
🔴労働についてのデータ
※年間の人数になります
🔴100人で見た日本
※2024年度の合計特殊出生率は1.20でした。今後さらに低下することが予想されますので、上記の数字(※平成29年推計)よりも厳しい状況になると思われます。
出所:厚生労働省「厚生労働白書 令和6年版」
出所:厚生労働省「厚生労働白書」
出所:総務省統計局「人口推計(2024年(令和6年)3月確定値、2024年(令和6年)8月概算値) (2024年8月20日公表)」
厚生労働白書は482ページ(令和6年度)とかなりの分量がありますので、欲しい情報のみを抽出して使用されたり、分析されたりされるのが良いと思います。今回はざっくりとお伝えしましたが、重要な情報が満載ですので是非一度ご覧になって下さいませ。